Coin BaseがVISAと提携　デビットカードの発行を決定

どうもぺけぽんです。

アメリカ再大手の取引所と言われているCoin BaseがVISAとの提携によってCoin Base Cardというデビットカードを発行する事を発表しました。

どこの国で使えて、どのような仕様なのかについてまとめていきます。

1 Coin Base Cardとは
2 仮想通貨の抱える問題と解決
3 Coin Base Cardの仕組み
4 対象国とカード価格や利用料金
5 まとめ
6 管理人のおすすめ

Coin Base Cardとは

今回、Coin BaseがVISAと提携して発表したのがCoin Base Cardというデビットカードになり、Coin Base取引所で保有している自身の仮想通貨を利用して決済する事が可能となります。

決済に対応している通貨はBTCやETHなどCoin Baseで取り扱う全ての通貨で支払いが可能となるようです。

Coin Base Cardは、現在仮想通貨決済の実用化に向けた時に抱える問題として抱えるボラティリティやスケーラビリティに対してVISAが仲介に入る事で解決する仕組みをかねそなえており、現在普及しているVISAのデビットカードと同様に使えるので、VISAの加盟店であればどこでも利用可能となるようです。

このCoin Base Cardをきっかけに仮想通貨のデビットカードが普及していく事が期待されています。

仮想通貨の抱える問題と解決

現在仮想通貨で決済を行う事で問題とされているのが「高いボラティリティ」と「スケーラビリティ（送金詰り)」になります。

実際に仮想通貨決済をお店で行おうとした時に、決済で支払った後にお店側に通貨が届くまでのタイムラグが発生してしまいます。

多少タイムラグが発生するのは仕方がないですが、仮想通貨の場合は送金の負荷が高まるとスケーラビリティに遅れが生じて送金に何時間もかかってしまう事があります。

そこに更に、ボラティリティ（値動き）が高い仮想通貨になりますので、お店側が着金次第すぐに換金するシステムを持っていたとしても、送金時間が何時間もかかっている間に値段が大きく下落してしまうと、お店側は換金した時に損してしまう事になります。

この様に、現在の仮想通貨決済は導入するお店側にリスクが発生してしまう事から、仮想通貨決済の普及が低迷しているのが現状です。

Coin Base Cardの仕組み

Coin Base Cardでは、上記の仮想通貨を抱える問題を、世界最大の決済システム会社であるVISAと提携する事で解決しています。

例えば、現在の状態で仮想通貨を使ってお持ちのVISAデビットカードで決済をおこなうと次の手順になります。

①仮想通貨をフィアット（円やドルなど）に換金
②換金したフィアットをデビットカードに入金
③デビットカードで支払い処理
④VISAのシステムで支払い分のフィアットがGBPに換金
⑤GBPでお店に支払われる

これが通常の手順になるのですが、Coin Base Cardを利用して直接仮想通貨で決済を行うと

①アプリやATMで仮想通貨をGBPへ換金
②デビットカード支払
③GBPでお店に支払われる

というすごくシンプルな形になります。

仮想通貨をVISAとの提携によって、直接GBPへ換金することでお店側は普段の支払われ方と変わらずボラティリティの問題を抱える必要がなくなります。

またアプリによるGBPへの換金は、取引所でBTCを換金するのと同じでトランザクションが発生しない為、即座に換金されてスケーラビリティの問題もなくなります。

実際にアプリには換金レートが表示されており自身が換金したいトークンと数量を選択して、デビットカード使用直前に換金する事が出来るようです。

対象国とカード価格や利用料金

今回のCoin Base Cardは、まずはイギリス限定で発行が開始されるそうです。

その後欧州への拡大していき、世界各国へ展開されていくと思われます。

現時点で日本人である私たちは使う事が出来ませんが参考までに利用料金は下記表の様になるようです。

取引手数料		2.49%
換金手数料		1.49%
決済手数料	ｲｷﾞﾘｽ国内	1%
	ﾖｰﾛｯﾊﾟ諸国	2.69%
	ﾖｰﾛｯﾊﾟ以外	5.49%
チャージバック		20ﾎﾟﾝﾄﾞ(26.2USD)